名物料理と郷土料理

団子はすでに室町時代から作られたといわれています。江戸時代、旅の街道では、お茶と名物 団子、饅頭、餅、一膳飯などを食する施設がありました。いまでいう外食産業です。そこで「名物」といわれる食が育ちました。「名物料理」などはその代表例です。名物とは「その土地で名高い産物。名産やその土地や社会で、特有な物ごとや評判になっているもの」と辞書では説明されています。その食の分野が「名物料理」ですが、これと似てよく言われるものに「郷土料理」(きょうどりょうり)があります。郷土料理は、その地域特有の産物を、その地域独自の食べ方、見せ方など生活様式などを含めたものと考えてよいでしょう。その調理方法も特徴のあるものが多くあります。また、今ではご当地グルメ(ごとうちグルメ)と呼ばれ、たとえば「地域おこし」などを目的として生み出されたものも多くあります。

今後の地域特産品の選択基準を考える時には観光特産士3、4級レベルでは特に「名産品」、「名物料理」などを中心に、同様に2級、マイスターレベルではこれに加えて「特産品」、「郷土料理」までの 知識を必要とする検定を行ってゆきます。